JR奈良駅の北西に、
平安時代以降何百年もの間、
ただのだだっ広~い農地だった場所があります。
実はその農地は、710年から70年余り日本の首都だった平城京の跡で、都が京都に移った後、
すぐにさびれたのだそうです。
『あをによし 奈良の都は 咲く花の
にほうがごとく 今 盛りなり』と表現された
華やかな都としては余りにも切ない末路です。
この史跡の整備・保存が本格的に進められるようになったのはごく最近のことで、
天皇の即位など国家儀式や外国使節の歓迎行事が行われた
「第一次大極院殿」が復元されています。
路線バスを降りると200m程先に鮮やかな朱色の門が。めざしていた「第一次大極院殿」!
かと思いきや、それは都の玄関にあたる「朱雀門」の復元。
約132haに及ぶ国営平城宮跡歴史公園の入口に過ぎず、
その門を抜けると、
わあああああ。 これ、歩くの。。。?
広大なグラウンドのような空き地が広がり、
800m程先に何やら建築中の建物が・・・。
何かの建物を鉄骨で復元しているようです。
そのようやく後ろに見えるのが第一次大極院殿。
最寄りのバス停に停まるバスが1時間に1本なので、乗り逃さないように
競歩選手のようなフォームで急ぎます。
野原の真ん中に立つ、壮麗な建物。青空に朱色が映えます。
厳か&シュール!
古都の賑わいや往時の人々の営みに思いを馳せていたら
バス停で1時間待つことになってしまうため
帰りのバスの時間だけに思いを馳せながら、
競歩のフォームのまま中に入ります。
聖武天皇もこのような椅子に座られていたのでしょうか。
バスの時間に思いを馳せながら競歩選手のスピードで玉座の前を通り過ぎます。
再び広大なグラウンド?平城京跡を突っ切りバス停へ。何とか間に合いました。
バス停には先着のシニアの皆さんが。
予想通り、平日の昼下がりにも関わらず、バスの車内は大混雑。
う~ん、大半が広大な空き地状態の現在でさえ
大勢の観光客が訪れているのですから
もう少し運行本数を増やしても良いのでは?
今年は2泊3日で奈良に出掛けました。
時間のある時にご報告します♪