本格社会派ミステリーの先駆け、

松本清張先生の作品に

今さらながらハマっています。

『砂の器』、『Dの複合』、

『点と線』、『馬を売る女』

などなどなどなど。

「清張読者」としては初心者ですが、

犯人捜しというよりは

犯行の動機、謎解きで楽しませる

作品が多いのが特徴のようです。

 

そして、その謎解きにあたり、

交通機関や通信手段が

現在とは大幅に異なることを

十分に理解して読まないと

思わぬ落とし穴にはまることが

往々にしてあります・・・・・。

 

 

*以下、ネタバレがあります。

 

 

 

たとえば『点と線』という名作は

昭和30年代前半が舞台で、

遠隔地で発生した事件に関する

容疑者のアリバイ崩しが

テーマとなっています。

新幹線が開通する前なので

移動手段はもっぱら夜行列車。

主人公の刑事は運行ダイヤを

つぶさに調べて推理しますが、

なかなかアリバイを崩せません。

犯行現場からの移動が夜行列車では

とても間に合わないのです。

私にも完璧なアリバイのように思え、

ドキドキしながら読み進めます。

 

 

と、物語の中盤に差し掛かったところで

刑事はあることに気付きます。

 

 

 

飛行機でした。

 

 

 

・・・・・!

 

私は腰が砕けそうになりました。

新幹線は開通していませんでしたが、

国内航路は確立されていたのです。

お恥ずかしい話ですが、

新幹線も走っていない時代に

飛行機が飛び交っているなどとは

想像だにしていませんでした。

 

う~ん。

そうか、そのテがあったのか。

いやいやいや待てよ。

早く気付けよ、刑事さん!

その時代に生きてるんだったら。

 

あと、携帯電話や防犯カメラがあれば

一発で解決する局面も多いです。

無かったから仕方ないけど。

 

また、詳しくは書きませんが、

登場人物の行動の動機に

「???」ということがよくあります。

 

こういったツッコミどころについて

他の読者がどう感じているのか?

作品を読み終わった後、

インターネットでチェックするのも

作品を読むのと同じくらい

楽しいものです。

 

年末年始のお時間のある時に

お試し下さい。

『点と線』はオススメです。