三重県一人旅、3日目の午前は鳥羽湾めぐりです。
鳥羽駅前のマリンターミナルを出航して
途中、イルカ島や真珠島・鳥羽水族館前に寄って戻ってくる
約50分間の船旅です。 大人1800円。
就航している船舶は3種類あるそうで、たまたま私が乗船したのは
「龍宮城」という船でした。この船のデータを記しますと、
・総トン数・・・・・約199トン
・座席数・・・・・1F 71席 2F 66席
・定員・・・・・360人
・全長・・・・・34.4m
・速力・・・・・約11ノット
・主機関・・・・・910馬力
・就航・・・・・1996年10月
だそうです。
今、運航会社のホームページで知りました。
この船、何と言っても特徴的なのはその装飾です。
龍宮城をイメージしているとあって、船内各所に物語をイメージした
立体装飾が施されています。
船首には快適な船旅へといざなってくれるに違いない、
頼もしげ~な黄金の浦島太郎像が。
天気は依然として良くありませんでしたが、
我々を率いてくれる浦島太郎氏のこのドヤ顔に偽りなし!
大小遠近の様々な島や穏やかな波を眺めながら進むクルーズは
ノンビリとしていて、とてもリラックス出来ます。
龍宮城をイメージした船内から海面をボーッと見つめていると、
海の中に吸い込まれていきそうな感覚に陥ります。
まるで自分が浦島太郎になってしまうような・・・・・。
タイやヒラメが舞い踊りで迎えてくれるんじゃなかろうか・・・・・。
ひょっとして、美しい乙姫様が・・・・・!?
などと、いつものように妄想が暴走します。
平日の午前中とあって、もともと乗船客は少なかったのですが、
イルカやアシカと触れ合えるという「イルカ園」でほとんどの家族連れや
カップルが降りてしまったため、客は数えるほどになってしまいました。
もしかして、この船内に乙姫様が・・・・・などと妄想を続けながら
オープンデッキに上がってみると、なんと!
本当にいました!
天を突くような巨大乙姫・・・・・。
しかし、私の妄想上の乙姫様とはちょっと、
いえ、かなり異なっていました。 無機質だし。
驚愕と落胆のあまり、私の顔は引きつり、一気にやつれてしまいました。
後ろから見ると、TVカメラの横でカンペを出すADさんの如し。
随分ベテランですが。