2015年夏休み ⑪秋田一人旅〜盛岡で「一人わんこそば」体験〜

非日常の出来事

 

 もはや「秋田」ではありませんが

秋田での一人旅を心行くまで堪能した帰路、

岩手県の盛岡市に立ち寄りました。

目的はただ一つ。

「一人わんこそば」を体験することです。

 

 

 「なまはげショー観覧」、「鉱山跡見学」に続き

「一人だとリアクション取りにくい体験」シリーズの

第3弾です。

 

 あまり時間が無かったので、駅前の店にしました。

創業明治40年の老舗、東屋(あずまや)さんの駅前店です。

 

 

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  薬味が9種類付き、重ねたお椀で杯数を数える

「わんこそばセット」は3240円。

客がお椀にフタをするまで

お店の人がどんどん継ぎ足してくれる、など

システムの説明を聞いているだけで含み笑いが止まりません。

 

(私はなぜ一人で平日にわんこそば屋にいるのか?)

その含み笑いは、支給された前掛けを着用したところで

ピークに達しました。

(私はなぜ一人で平日に金太郎のような格好でいるのか?)

 

この旅で初めての「自撮り」です。

 

 

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 薬味を前にニヤニヤしながら待っていたら

たくさんのお椀を抱えた女性店員がやってきて

「一人わんこそば」のスタートです。

 

 女性店員がそばを継ぎ足す時に

「はい、どんどん♪」、「はい、じゃんじゃん♪」と

優しく、励ましの掛け声をかけてくれます。

お椀1杯がそば一口分くらいなので

最初はどんどん、じゃんじゃん食べられます。

 

 

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 私より先に食べ始めていた隣の席の老夫婦は

クライマックスシリーズを迎えようとしていました。

ご主人の前にはかなりの数のお椀が積み重ねられています。

「何杯食べられたんですか?」と尋ねると

「歳の数だけです」と言われました。

 

75歳だそうです。

 

節分の豆ではないので「偉業」と言えるでしょう。

 

 

 ちなみにそのご主人、

食べている最中にかかってきた携帯電話を

「今、わんこそば食べてるから!

 ・・・ごめんね、はい、は〜い」 と切ってしまいました。

 

 携帯電話をかけて断られる理由としては

「ごめん。今、会議中だから」

「ごめん。今、電車の中だから」 などが

上位にランクインすると思われますが、

「わんこそばを食べているから」はいったい何位なのか?

 

 

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 15杯でかけそば1杯分です。

成人女性の平均が30〜40杯、

成人男性は50〜60杯に達するそうです。

この店の最高記録を尋ねると

「570杯」という恐るべき数字でした。

しかも女性らしいです!

 

 私が50杯台後半で涙目になっているにも関わらず

紺絣の若い店員さんが「はい、じゃ〜んじゃん♪」と

励ましてくれます。

隣の75歳も「若いんだから100杯はいかんとな」と

プレッシャーを与えてくれます。

汁を飲むとお腹に溜まってしまうので

専用の容器に捨てながら、ズズッ、ズズッと

力なくすすり続けました。

 

 何とか男性平均の60杯はクリアしましたが、

実は、わんこそばの3時間ほど前に

あの稲庭うどんを食べてしまっていたため

記録が伸び悩んだのです。 残念。

 

 

90杯でギブアップしました。

 

 

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 このコースでは、最後に証明書を発行してもらえます。

も〜う、お腹が太鼓の風船のように出っ張ってしまって

この数か月のダイエットの成果が台無しです。

 

これ以上は何もお腹に入りません。

 

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 デザートはさっぱりして美味しかったです。

 

 

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2015年夏休み ⑩秋田一人旅〜「ババヘラ」を探し求めて〜

非日常の出来事

 

 「ババヘラ」という、その名前からはまったく

見た目が想像できない秋田スイーツをご存じですか?

私は旅行ガイドブックを見るまで知りませんでした。

 

 秋田県内で、主に夏の暑い時期に

幹線道路沿いやイベント会場などの露天でバナナ味と

イチゴ味の2種類を盛り付けたアイスクリームが

販売されているそうです。 それが「ババヘラ」。

販売員の大半が高齢の女性(ババ)で、

金属製の「ヘラ」を使ってコーンに盛り付けるために

そのユニークな名前が付いたのだそうです。

何とも思い切ったネーミングです。

この「ババヘラ」関連のお土産まで売られています。

 

 

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 何とか「ババヘラ」を食べてみたい! というか

販売している「ババ」さんとお話してみたいと思い

秋田滞在中にず〜っと探していたのですが、

シーズンのピークを過ぎた9月の平日とあって

なかなか見つかりません。

 

 

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 秋田旅行の最終日は雨でしたが、

どうしても食べたい! ババさんに会いたい!と思い、

販売員の送迎もしている「ババヘラ」メーカーに

電話で問い合わせてみましたが、

「平日だし雨なので、今日は出ていません」と

ごもっともの残念な答え。

 

 ダメ元で土産物店の店員さんに尋ねると

「ひょっとしたら、国道沿いの●●(地名)に行けば

 売ってるかも・・・」と言われたので

レンタカーのカーナビで「●●の中心部」に

目的地を設定し、淡い期待を抱きながら向かうと

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 この人通りの少ない田園地域のど真ん中で

「目的地周辺です」と自信たっぷりの冷たい電子音。

 

 マーケティングには素人の私ですが、

絶対ここにはいないと断言できます。

 

 

 

 ガックリしていたら、遠くの方に

赤い花がきれいに並んでいるのが見えたので

さすが東北、早い彼岸花だな・・・・と思ったら

サルビアでした。 すごくキレイ!

秋田県内では田園地帯にサルビアが咲く景色が

多かったように思います。

 

 「ババヘラ」には出会えませんでしたが、

思いもかけぬビューティースポットにたどり着き

ラッキーでした ♪

 

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 ちなみに最近では

若い女性が販売する「ババヘラ」のことを

「ギャルヘラ」などと呼ぶそうです・・・。

 

 

 

 

 

 

次の秋田旅行の目標が決定しました。

 

2015年夏休み ⑨秋田一人旅〜ほおずきは●●の味・・・〜

非日常の出来事

 秋田市から鹿角市に向かう道中、

「道の駅 かみこあに」に立ち寄りました。

 

かみこあに???

 

 秋田県北部、北秋田郡の「上小阿仁」村です。

ここで、フルーツ好きの私にとって

とても素敵な出逢いがありました!

 

 

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 食用のほおずきの実です。

ほおずきと言えば、鑑賞用しか知りませんでしたが、

食用のものがあると初めて知り

さっそく購入しました。

 

 大きさはミニトマトくらいで

皮はミニトマトより少〜し硬いかな。

色はご覧の通り、光沢のある濃い黄色。

味は・・・・・、

まったく想像も出来ませんでしたが

一口食べてビックリしました!

 

 

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 なんだろう???

口の中で噛むと「パチッ」と皮が弾け、

実の大きさの割には多めの果汁があふれます。

その果汁にはやや強めの甘酸っぱさがあり、

ツンと鼻の奥をくすぐるような柑橘系の香りがします。

以前どこかで食べたことのある味と香り・・・。

んだったっけ・・・。

しばら〜く考えて思い出しました。

 

 

 

 

 沖縄で食べたパッションフルーツです!

こんな東北地方の山の中で

あんなトロピカルなフルーツに再会できるとは

思いませんでした!

でも、パッションフルーツと完全に同じ味ではないのです。

 

 いろいろ調べてみると、

食用ほおずきは上小阿仁村の特産品で

1度食べるとその味が忘れられなくなることから

「恋どろぼう」と言われているそうです。

ネーミングがシャレオツ〜。

 

 ちなみに「道の駅 かみこあに」のホームページでは

その味について「トマトとスモモをかけ合せた味。

とてもフルーティー」と表現しています。

なるほど。確かに。わかるわかる。

わかるけど、もっと他に無いか・・・・・?

 

 一般的ではない食品の味を表現するのは困難ですが

既存の食品を使って具体的に説明するより、

抽象的な説明の方がイメージしやすいのかもしれません。

 

 私もあの味に魅了された1人。

あ〜、思い出したらまた食べたくなってきました。

 

 

 

ほおずきは・・・・・「恋の味」です。

 

 

2015年夏休み ⑧秋田一人旅〜郷土料理あれこれ〜

非日常の出来事

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 「ハタハタ丼」と書かれた旗がハタハタと

はためいていました。

なまはげと対決する前に腹ごしらえしておこうと訪れた

男鹿半島北部の食堂です。

 

 秋田の県魚ハタハタと、ハタハタから作る魚醤、

「しょっつる」は秋田を代表する郷土料理です。

2012年4月、しょっつるでハタハタを味付けした丼が

男鹿市の新たなご当地グルメとしてデビューしました。

現在、市内の12店で各店の個性あふれるメニューが

提供されています。

 

 

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 こちらの食堂の「はたはた丼」は1000円。

小鉢の中身は「ブリコイリギバサ」です。

 

???

 

 「ブリコ」はハタハタの卵。「ギバサ(アカモク)」は

秋田でポピュラーな海藻の一種だそうです。

モズクのような味と食感で美味しく頂きましたが、

「ブリコイリギバサ」ではどんな料理か分かりませんよね。

海外のファッションブランド名みたい。

 

 ハタハタは香ばしく、歯ごたえがあり、ご飯や

さっぱりした大根おろし・ガリとよくマッチします。

ボリュームもあり、ガツガツ食べました。

美味しかった!

 

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 きりたんぽ鍋は、秋田市内の郷土料理店で頂きました。

潰したご飯を棒に巻きつけて焼いたもので

米粒だった当時の面影を口の中でわずかに感じられますが、

モチモチとしていて、噛むほどにコメの甘味が染み出します。

鶏ガラスープとよくマッチしていました。

 

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 「じゅんさい」はスイレン科の多年草の一種で

その若芽を食べます。このじゅんさいの摘み取りは

沼に小舟を浮かべて行われ、

その様子はテレビで時々紹介されています。

 

 芽の周囲はゼリー状の物質に覆われていて、

食べると「チュル〜♪」とした食感と

ヒンヤリ・チュルンッとしたのど越しを楽しめます。

酢の物でサッパリと頂きました。

味は「もずく酢」のようでした。

 

 

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 香川の讃岐うどん、名古屋のきしめんとともに

日本三銘うどんに数えるられるのが稲庭うどんです。

角館の専門店で「稲庭冷しうどん(しょうゆだれ)

900円」を頂きました。

 

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 透明感があって、細く輝いている麺は

見た目にも高貴な印象を受けます。うどんと言うと、

庶民の食べ物というイメージがありますが、

このきれいに折りたたまれた麺はまるで

畳の上でゆったりとくつろぐ貴婦人のようにも見え、

「他のうどんといっしょにしないでよね」という

声が聞こえてきそうです。

 

 

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 見れば見る程、線が細く、繊細で、

なまめかしくて、お美しい・・・・・。

箸を付けるのが恐れ多いです。

 

 

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 でも、勇気を出してアタックし、

コシのある歯ごたえとなめらかな舌触りを楽しみながら

一気にチュルチュルッと平らげました。

 

 

ごちそうさま、美味しかったよ。

 

 

 

2015年夏休み ⑦秋田一人旅〜スケールの大きさに感動〜

非日常の出来事

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 秋田を旅していて時々感じるのが

様々なもののスケールの大きさです。

 

 秋田県の西端に位置する男鹿半島のさらに先端、

北緯40度線上の入道崎では

「視界の端から端までが海!」という

大パノラマを眺望することができます。

携帯電話のカメラではその雄大さを

表現できないのが悔しいです。

 

 

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 一方、こちらは秋田県の東端です。

「八幡平(はちまんたい)アスピーテライン」という

ワインディングロードをひたすら走ると

岩手県との県境に至ります。

 

 ここにあるレストハウスからの眺望も

「視界の端から端までが山!」なのですが、

携帯電話のカメラではやはりそのスケールの大きさを

伝えきれません。 残念です。

 

 

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 「左半身は秋田県、右半身は岩手県」という位置に立つと

文字通り東北地方を股にかけて制覇した気分を味わえ、

「秋田♪ 岩手♪ 秋田♪ 岩手♪・・・・・」と県境で

反復横跳びしながら喜んでいる自分(40歳)の

スケールの小ささにも気付くことになります。

 

 

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 角館の武家屋敷の庭で見た

樹齢約300年の巨大な杉の木も立派でした。

どれくらいの高さなのかは分かりませんが

仰ぎ見てもてっぺんが見えない程のスケールです。

 

 

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 また、写真撮影は出来ませんでしたが

秋田市の秋田県立美術館では、画家、藤田嗣治(つぐはる)が

昭和12(1937)年に描いた大作、『秋田の行事』を

鑑賞しました。

 

 秋田のお祭りや人々の様子を描いたこの作品は

キャンバスが縦3.65m、横20.5mというスケールで、

「視界の端から端までが絵!」という状態になります。

ぜひ1度、そのキャンバスの前に立ってみて下さい。

入館料は大人310円です。

 

 

 

 

 

 最後は「日本一の深さを誇る湖」と言われても

見た目にはその最大の特徴がわかりにくい、田沢湖です。

水深423.4m!と聞くと、そのスケールに驚きますが・・・。

 

その湖畔に静かに立っているのが「たつこ像」。

 

 

 

 

 永遠の若さと美貌を願って

湖の神になったと伝えられる伝説の美少女、

「たつこ姫」のブロンズ像です。

 

 

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 この像への驚きだけは、「スケール」よりも

むしろ「シュール」さに対するものです。

 

 

秋田屈指のシュールな風景だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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2015年夏休み ⑥秋田一人旅〜「みちのくの小京都」角館〜

非日常の出来事

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 仙北市の角館町には、黒塀の立派な武家屋敷が

建ち並んでいます。   コンビニまで・・・・・。

 

 

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 背筋を伸ばし、襟を正して入店しなければなりません。

ヤンキーの皆さんも、この店の前で座り込んでたむろするのは

抵抗があるでしょうね。

この統一感、「みちのくの小京都」の名にふさわしい街です。

 

 いくつかの武家屋敷は中を見学することが出来ます。

私は「石黒家」にお邪魔しました。 (入館料大人300円)

 

 

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 中に入ると、スタッフの方が一組一組の客に

丁寧に説明をしてくれます。公開されているのは一部で、

奥のスペースには現在もご子孫がお住まいなのだとか。

自宅が観光客に公開されてると落ち着かないのでは・・・・。

 

 ちなみに公開していないお宅では、

「非公開」と書いた表札状の板を玄関に掲げていました。

最初は「非公開」さんという珍しい苗字かと思いました。

見学できると勘違いして敷地に入る観光客が

後を絶たなかったのでしょうね・・・。 苦肉の策です。

 

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 それにしても立派です。

私が最も感動したのは、「欄間」です。

一枚板に亀が掘られています。

 

 

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 甲羅の部分などはかなり丁寧な細工です。

良い仕事してますね〜。

 

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 なんと、この欄間に外光が当たると・・・・・、

 

 

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 隣の部屋の白壁に亀の姿が浮かび上がるんです!

影絵のカラクリです。 うまいこと考えたなあ〜!

 

 

 庭も見事です。

この縁側で昼寝をするのは贅沢ですよね〜。

 

 

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 この「石黒家」に入ろうとした時、

60歳くらいのご婦人が建物に向けてタブレットをかざし

動画を撮影しながら 「ここは武家屋敷で〜す。

これから入ってみたいと思いま〜す」 などと独りで喋り、

やや元気なリポーター風に門をくぐっていったので

感心していたら、先に入っていたご主人と思われる男性が

あまり武家屋敷に興味が無かったらしく

入館しないまますぐに出てこられました。

 

 

 せっかく元気にリポートしようとしていたのにね。

残念そうな表情のご婦人でした・・・。

 

 

 

2015年夏休み ⑤秋田一人旅〜鉱山跡の坑道を歩く〜

非日常の出来事

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 秋田県北東部、鹿角(かづの)市には

近代化産業遺産に認定された史跡、

尾去沢(おさりざわ)鉱山があります。

奈良時代に発見されて以来、1978年まで、

1300年近く銅や金が採掘されてきました。

 

 

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 パンフによると、坑道は800kmに及ぶそうですが、

そのうちの1.7kmが観光坑道として整備されています。

全部歩く「特別コース」(約45分)は少し長いので、

1.1km(約30分)だけを巡る「標準コース」を

歩いてみることにしました。 料金は大人1000円。

 

どうですか? この趣のある入口・・・。

 

 

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 入口の手前で一瞬たじろぎましたが、

勇気を出して入ることにしました。 1000円払ったし。 

平日の正午過ぎとあって、私の他には人影がありません。

あ、駐車場でベビーカーを押している若い夫婦を見ましたが、

入ろうとはしていませんでした。

 

 

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 坑道の中はヒンヤリしていました。

メインの通路は近代以降に

大型機械で掘削されたものだそうですが、

側壁にところどころ開いている

幅約60cm、高さ約90cmの坑道は

江戸時代にコツコツと人力で掘られたものだそうです。

気が遠くなるような作業・・・・・。

どんな感じだったのかな?と思いながら歩いていると、

 

出ました!

 

 

 

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「江戸時代の採掘作業を人形で再現」です・・・・。

 

 

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 どの人形も、とても寂しそうな表情です。辛そうです。

来る日も来る日もこの薄暗い坑道の中で

作業を続けていたのですから。

 

 江戸時代には、九州の隠れ切支丹が東北まで落ち延びて

この坑道の中で岩に十字架を削って信仰を続けたそうです。

また、約1300年で800キロも掘られたわけですから

不慮の事故もあったことでしょう・・・。

 

 どこからか、「カツン、カツン!」と、

岩をうがつ音が聞こえてきそうです。

そして、作業をしている人形、あるいはその人形に宿る

「何か」の声も・・・・・。

 あ、 連れ添って働く夫婦の人形は

駐車場で見た若い夫婦にどことなく

似ているような・・・・・!

 

 

キャー! 

 

 

 

 気が付くと、歩くスピードが坑道に入った時より

3倍ほど速くなっていました。 

薄暗い坑道の中で黙々と練習する競歩の選手のような

フォームだったはずです。 誰にも見られていませんが。

 

 

 「ああ、この坑道の中で江戸時代に

タイムスリップしてしまったらどうしよう・・・?

この人形の中の1人と魂が入れ替わり、

元に戻れなくなったらどうしよう・・・?」

 

 

そんなことを考えていたら、ようやく出口が見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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あ、エスカレーターだなんて、意外に近代的・・・。

 

 

2015年夏休み ④秋田一人旅〜本物のなまはげにビビる〜

非日常の出来事

 男鹿半島の中央部、深い山の中にある

「男鹿真山(しんざん)伝承館」は

なまはげについて学べる学習講座を開いています。

ここで、本物のなまはげに出会えるのです!

 

 

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 4月から11月にかけては毎日30分間隔という

ハイペースでこの「講座」が開かれています。

高鳴る胸の鼓動を抑えつつ入館すると、

スタッフの皆さんがニコニコしながら

「楽〜な気持ちで聞いていって下さいね〜」とか

「緊張しないでいいですからね〜」などと

やたら念を押すので、かえって緊張感と期待感が

高まっていきます。 見事なホスピタリティーです。

 

 入館したのが平日の午後2時半からの回とあって

お客さんは夫婦と思しきおじいちゃんおばあちゃんと、

若いカップルと、私の合わせて5人だけ。

 まずは女性スタッフがなまはげの風習について

柔らかい秋田弁で説明して下さるのですが、

この後、ここになまはげが登場して暴れ回るのだと思うと、

女性がまるで稲川淳二さんに見えてくるから不思議です。

 

 

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 冬場、仕事や勉強をせずに囲炉裏端で怠けてばかりいると

手に「なもみ」という低温ヤケドのような痕ができ、

それを刃物で剥ぎ取りに来ることから

「なもみ剥ぎ」がなまって「なまはげ」になった・・・、

といった説明の後、女性と交代で高齢の男性が入ってきます。

この方(下の写真左)がこの家の主人役で、

なまはげの「実演」がスタートします。

 

 なまはげは勝手に家の中に入ってくるのではなく、

まず「先立(さきだち)」という役目の人(下の写真右)が

家の主人の許可を受けてから入って来るのだそうです。

勝手に上り込んで傍若無人に振る舞うイメージだったのに、

マネージャー的存在がいる上、「入室許可制」とは。

 

 

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 家の主人がなまはげの入室を許可し、

「先立」が合図をした瞬間、扉の向こうから

「うぉぉぉぉう!!! うぉぉぉぉぉぉう!!!」という

野太〜い叫び声と、扉をドンドンドンドンッ!!!と叩く音、

床をダンダンダンッ!!!と踏み鳴らす音が聞こえてきて

勢いよく障子が開き、ついに2人のなまはげが乱入です。

 

 

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 後ろの若い女性は「キャッ!」と声を上げ、

隣のおばあちゃんはやや後ずさりしていました。

 

 男鹿のなまはげは四股を7回踏んだ後、

「怠け者はいねぇが〜っ!」などと叫びながら

部屋の中をグルグル回ります。

荒れ狂うなまはげに対し、主人は膳を振る舞って

丁重にもてなします。なまはげは四股を5回踏んで座ります。

 

 

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 この後、主人となまはげの「問答」が始まります。

なまはげは台帳を見ながらあれこれ因縁を付けては

その家の子供や嫁が「怠けている」と言い張ります。

主人の否定には耳も貸さず、3回四股を踏むと立ち上がり、

「嫁を出せ!」とか「子供はどごに隠れた!」とか

わめきちらしながら、また部屋中を歩き回るのです。

 

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 そして、「おメエがこの家の嫁がっ!?」などと

客を脅すのですが、いかんせん5人しかいないので

全員がターゲットになります。

後ろの若い女性は「違いますゥ」と震える声で否定し、

隣のおばあちゃんはゆっくりと首を横に振りました。

子供がいたら、泣きわめくまでイジるんだろうな。

 

 私の前にも来ましたが、

1人で見ている40歳のおじさんの対処に困ったのか、

顔を近付けて「うぉぉぉぉッ!!!」と叫ばれました。

迫られるとやはり大人でも怖かったです・・・。

 

 

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 なまはげは「来年もまた来るぞ!」と言い残し、

嵐のように立ち去りました。

5人しかいない客の間に安堵感が広がります。

 

ここまで感情を揺さぶられたアトラクションは初めてです。

 

 

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 なまはげが落としていったワラを持ち帰ると

病気にならないのだとか。

 

  これまで、なまはげについて漠然とした知識しか

持っていませんでしたが、この「伝承館」の講座と、

隣接する「なまはげ館」の見学によって

なまはげの知らなかった一面を知ることができました。

 彼らはそのルックスと行動こそひどいものの

子供の無病息災を祈って「七、五、三」と四股を踏むなど

本当はとても良いヤツなのです。

 

 でも、男鹿の人達は赤ん坊の頃から、毎年大晦日の夜には

すごい化け物が侵入してきて、模造刃物で脅されて、

泣きわめきながら過ごすわけですよね。

伝統行事とはいえ、その恐怖体験が

人格形成にどんな影響を及ぼしているのか、

ものすごく気になりました・・・。

 

 

 *伝承館となまはげ館の共通入館料(4〜11月)は、

  大人864円(税込)。

 

 

2015年夏休み ③秋田一人旅〜なまはげの街〜

非日常の出来事

 去年の三重に続き、今年は秋田を一人旅しました。

「秋田と言えば・・・?」 で一番早く思い付いたのが、

大晦日の伝統行事「なまはげ」です。

秋田県の北西部、日本海に突き出た男鹿半島では

1年を通してなまはげに出会える場所があると聞き、

「泣くコはいねえが〜っ!!」と脅してもらいたくて、

ワクワクしながらレンタカーを飛ばしました。

 

 

 国の重要無形民俗文化財に指定されているなまはげは

男鹿市にとって、観光客誘致のキラーコンテンツです。

市内のいたるところで巨大ななまはげ像や

なまはげに因んだものを発見することが出来ます。

たとえば、ある所で見つけた郵便ポストの色は

赤ではなく茶色にコーティングされていて、

なまはげの蓑をイメージしたものと推測されます。

 

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 その側面には、

 

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 アニメタッチのなまはげが。

 

そして、あたかも、なまはげそのものが

販売されているのかと思わせる看板があったりして、

 

 

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 立ち寄ってみると、きわめてオーソドックスな

農林水産物販売所だったりします。

お店のおばちゃん達や井戸端会議を楽しんでいた

地元のおじいさんもとても親切で

温かい秋田弁で商品を説明して下さり、

まったくなまはげには見えませんでした。

 

 

 

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 男鹿半島の先端の岬で見つけたのは「なまはげ御殿」。

 

 

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 荒くれ者のなまはげ達が海鮮丼を肴に

昔話「おむすびころりん」の鬼達のような感じで

酒盛りを楽しんでいるんだろうなぁ〜 と

警戒しながら中に入ったのですが、

ここは土産物店で、親切そうなおじさんが

こちらも温かい秋田弁で接客してくれました。

 

 

 写真には撮りませんでしたが、みんなニコニコ、

みんな親切、みんな柔らかい秋田弁・・・・。

 

 しかし、その笑顔に騙されてはいけません。

彼らは年に1度、大晦日の夜になると、

なまはげに豹変してしまうのです。

ドスの効いた秋田弁で子供達を恐怖の底に突き落とすのです。

いや、シーズンオフの観光客に対してさえ、

いつその本性をむき出しにするかわかりません・・・。

男鹿市民全員が、何かのスイッチが入った瞬間に

なまはげの姿に戻り、私に襲いかかってくるに

違いありません。

 

 

 そんなことを考え始めたら怖くなり、

何度も何度も後ろを振り返りながら

逃げるようにして土産物店を後にしました。

 

 

 

2015年夏休み ②ニラの花のつぼみを食す

非日常の出来事

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 庭の畑に植えているニラの茎がグングン伸び、

先端に白い花を咲かせる季節になりました。

 

 これまでは切り取って捨てていたのですが、

知人から「つぼみが美味しいよ」と聞き、

早速試してみることにしました。

 開花直前のつぼみとそのすぐ下の茎は柔らかくて

食べやすいのだそうですが、

あまりたくさん入手できないため、

市場にもほとんど出回らない貴重な素材なんだそうです。

 

 

 

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 けっこう採れました。

 

塩コショウでサッと炒めると・・・・・、

 

 

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 ほのかにニラの風味がする「ニラのつぼみ炒め」。

柔らかいのにシャキシャキとした食感も楽しめる

最高のおつまみです。

ニラを植えたのは数年前なのですが、

こんなに美味しい食材を知らずに、

ずっと捨ててたなんて・・・。

 

来年以降、この季節の楽しみが一つ増えました。